桜島の灰、今日はどっちに降る? 風向きが一目で分かるアプリを作りました

快晴なのに、洗濯物が干せない日がある

鹿児島に住んでいると、朝の洗濯物を干すとき必ず一瞬止まる。

空は抜けるように青い。風もない。絶好の洗濯日和だ。なのに、外に出て桜島の方を見ると噴煙が上がっている。……で、これはこっちに来るのか? 来ないのか?

「せっかくのいい天気なのに、風向きのせいで外に干せない」

この理不尽さ、鹿児島県民以外には伝わらないと思う。天気予報は晴れマーク。でも干せない。判断材料が空じゃなくて風向きにある、という土地なのだ。

分からないまま干して、夕方には洗い直し。あるいは怖くて部屋干しにして、結局その日は一日中きれいな空だった。どっちに転んでも負けた気分になる。

気象庁の降灰予報は、もちろんある。正確だし信頼できる。ただ、朝の忙しい5分の中で開くには、少し重い。

だから作った。桜島の風向きだけを、一目で見るためのアプリを。

桜島上空の風向きチェッカー

👉 https://sakurajima.kumalabos.com

アプリのインストールは不要。ブラウザで開くだけ。無料。

できること

  • 桜島上空の現在の風向き・風速をリアルタイムで表示
  • 灰が流れる方向を矢印とマップで直感的に確認
  • 1時間ごとの天気も湿度もわかる
  • 数時間先までの風向き推移をチェックできる

要するに、「今日、洗濯物を外に出していいか」が5秒で分かる。それだけのアプリだ。

なぜ「風向きだけ」に絞ったのか

天気アプリは世の中に山ほどある。降灰予報も公式のものがある。それでも作ったのは、鹿児島県民が本当に知りたいのは1つの情報だけだと思ったからだ。

「灰、こっち来る?」

天気予報を全部見たいわけじゃない。気圧配置を理解したいわけでもない。矢印がこっちを向いてるか、向いてないか。判断材料はそれで足りる。

だから機能を足さなかった。開いて、見て、閉じる。5秒で終わる設計にしている。

灰を甘く見ると、こうなる

洗濯物だけの話じゃない。灰にやられた日は、一日がまるごと台無しになる。

コンタクト民は外出した瞬間に終わる。 晴れてるから気持ちよく出かけたら、灰が降っていた。あれは目に「入る」というより「刺さる」感覚に近い。桜島の灰の正体は細かい火山ガラスなので、コンタクトと角膜の間に挟まると本当に痛い。こすったら悪化するのも分かってるのに、こすらずにいられない。あの日は結局、目を細めたまま帰ることになった。

髪の毛はカピカピになる。 灰が直撃した日の髪は、油分を全部持っていかれたみたいにゴワゴワする。手ぐしを通すとザラッとする。帽子をかぶっていればよかった、と毎回思うのだが、思うのは決まって被弾したあとだ。

どれも「出かける前に風向きを見ていれば」で防げた話ばかりだ。

こんな人に使ってほしい

  • 洗濯物を干す前に迷う人 — まさにこのために作りました
  • コンタクトレンズの人 — 眼鏡の日にするか、朝のうちに決められます
  • 髪をセットして出かける人 — カピカピになる前に帽子を用意できます
  • 車を洗ったばかりの人 — 灰まみれになる前に確認を
  • 自転車・バイク通勤の人 — 走りながら被弾すると逃げ場がありません
  • 布団を干したい人 — 一度やらかすと立ち直れません
  • 観光で鹿児島に来る人 — フェリーや展望所に行く日の参考に

灰と付き合うための小ネタ

せっかくなので、鹿児島に住んで学んだ降灰対策も置いておく。

車の灰は絶対に乾いたまま拭かない。 灰の正体は細かい火山ガラスなので、こすると塗装に傷が入る。水で流すのが鉄則。

洗濯物は取り込む前に払う。 家の中に持ち込んでからだと、部屋中に灰が舞う。玄関の外で一度バサッとやる。

克灰袋を活用する。 鹿児島市なら無料で配布されている。集めた灰はここに入れて、指定の場所に出せば回収してもらえる。

目に入ったらこすらない。 前述のとおり火山ガラスなので、こすると角膜に傷がつく。水で洗い流すのが正解。コンタクトの人は、その場で外せるよう眼鏡と保存液を持ち歩くと生存率が上がる。

髪は帽子で守る。 一度カピカピになると、その日はもうどうにもならない。灰が降る日と分かっているなら、帽子かフードが一番早い。

作った人(くまらぼ)について

鹿児島で、iOSアプリやWebアプリを作っています。「あったら便利だな」で終わらせずに、実際に形にするのが趣味みたいなものです。

このアプリも完全に自分用でした。ただ、同じことで毎朝迷っている人は鹿児島に何十万人といるはずなので、公開することにしました。

要望や不具合があれば気軽に教えてください。使う人の生活に沿っていないと意味がないので。

まとめ

桜島の灰は、鹿児島で暮らす以上どうしようもない。でも「どっちに降るか」が分かれば、避けられる被害はけっこうある。

朝、洗濯物を持ったまま桜島を見上げて迷ったら、これを開いてみてください。

👉 桜島風向きチェッカーを開く

ブックマークしておくと、翌朝から少し快適になると思います。そうなることを願っています。

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